運動神経が低いと将来困る理由|親の目が届かない場面の危険

小学生が厚いマットへ飛び込み前転(ダイブロール)の練習をする様子 子どもの習い事・運動神経
FOR PARENTS ── 運動神経と将来

運動神経を
良くしておかないと、
将来本当に困る理由。

「運動神経が悪くても、勉強ができれば困らない」。そう思っている保護者の方に、現場から伝えたいことがあります。将来困るのは、足が遅いことでも、球技が苦手なことでもありません。
困るのは「危険を察知して、自分で判断する力」が育たないこと。この力は、親の目が届かなくなる時期に、子どもの身を守る唯一の力になります。大阪・八尾のAREA BeMo(BeMo Plus)が書きます。

読了目安 11分 小学生の保護者向け 「判断する力」の話 FAQ 8問
INTRO ── 結論から

困るのは、
「判断できない」こと。

先に結論です。運動神経が低いまま大きくなって本当に困るのは、「これは自分にできるか」「今やっていいか」を、体の感覚で判断できないことです。運動神経とは筋力や速さではなく、脳が体を把握し、動かし、危険を察知する力のこと。この力が育っていないと、親の目が届かなくなった瞬間に、事故が起きやすくなります。

自転車、遊具、階段、水辺、部活、そして将来の車の運転。人生の危険な場面のほとんどは、大人が横にいない場所で起きます。そのとき子どもを守るのは、「危ないからやめなさい」という親の声ではなく、本人の体に染みついた判断力です。

この記事では、なぜ運動神経と「判断する力」がつながっているのか、この力がいつ育つのか、育てるために必要な運動の条件、そして今日からできるシンプルな一歩を書きます。

01 ── OUT OF SIGHT

親の目が届かなくなった
瞬間に、問題は起きる

小学校低学年までは、子どもの行動範囲は親の目の中にあります。公園でも、遊具でも、危ないと思えば止められる。でも、小学校高学年になると、子どもは一人で自転車に乗り、友達だけで遊びに行き、親の知らない場所で体を動かします。

この時期に事故が増えるのは、行動範囲が広がるからだけではありません。「止めてくれる大人がいない状態で、自分の体で判断する」経験を、それまでに積んでいないからです。止められて育った子は、止める人がいなくなった瞬間に、判断の基準を失います。

中学の部活、高校の自転車通学、大学でのスポーツやアルバイト、そして車の運転。親の目が届かない時間は、これから増える一方です。

02 ── SENSE DANGER

運動神経が低いと、
「危険を察知」できない。

運動神経(コーディネーション能力)には、「定位(自分と物との距離を把握する)」「反応(とっさに体を立て直す)」「識別(力加減を調整する)」といった要素があります。これらは、スポーツの上手さだけでなく、日常の危険を察知する感覚そのものです。

運動神経の要素日常で危険を察知する場面
定位(距離・位置の把握)この段差は跳び降りられる高さか。車との距離は十分か
反応(とっさの立て直し)つまずいたときに手をつく。自転車でバランスを戻す
識別(力加減)どれくらいの勢いで跳ぶと安全か。ブレーキの強さ
バランス不安定な場所で体勢を保つ。濡れた床、坂道
変換(切り替え)予想外のことが起きたとき、動きを変える

この感覚が育っていない子は、「危ない」と気づく前に体が先に動いてしまうか、逆に、気づいても体が反応できません。どちらも事故につながります。

小学生が厚いマットへ飛び込み前転(ダイブロール)の練習をする様子
転び方(受け身)を体で覚える
03 ── CAN VS SHOULD

「できる」と
「やっていい」は

もう一つ大切なのが、「自分にできるか」と「今やっていいか」を分けて判断する力です。運動神経が育つ過程で、子どもは何百回も「これはできそう」「これはまだ無理」と自分の力量を測ります。そして「できそうだけど、今は疲れているからやめておく」「できるけど、ここは硬い床だからやらない」という判断を覚えます。

この判断を経験していない子は、2つの失敗をします。できないことを「できる」と思ってやる。そして、できることを「やっていい場面」以外でやる。友達に誘われて、動画を見て、その場のノリで。事故のほとんどはこの2つです。

「危ないからやめなさい」で育った子は、親がいない場所で判断の基準を持ちません。「自分でできるか、やっていいか」を毎回自分で決める経験こそが、その子を守ります。

── AREA BeMo 講師陣
04 ── NOT ABOUT TALENT

運動が得意かどうか
話ではない。

誤解しないでほしいのは、これは「運動が得意な子になれ」という話ではないことです。足が速い必要も、球技がうまい必要もありません。必要なのは、自分の体を把握し、危険を察知し、判断できる感覚だけです。

この感覚は、運動が苦手な子にも育ちます。というより、運動が苦手な子ほど「自分にできる範囲」を知る経験が大切です。得意な子が勢いで乗り越える場面を、苦手な子は判断で乗り越える。その判断力は、一生使えます。

05 ── WHEN

この力は、
大人になってからでは育ちにくい

運動神経を担う神経系は、幼児期から小学生のうちに急速に発達します。3〜8歳ごろのプレゴールデンエイジに多様な動きを経験し、9〜12歳ごろのゴールデンエイジに技術を吸収する。この時期に「体で判断する」経験を積んだ子は、その感覚を一生持ち続けます。

大人になってから運動を始めても体は動くようになりますが、「考える前に体が反応する」感覚は、子どものうちに経験した量で決まる部分が大きい。だから、この話は「今」の話です。

3〜8歳
多様な動きを経験する時期。「体で分かる」土台
9〜12歳
技術を吸収する時期。「できる・できない」の判断が育つ
13歳〜
行動範囲が広がる。育てた判断力を使う時期
06 ── CONDITIONS

必要なのは
「全身運動 × 自分で判断する運動」

では、どんな運動ならこの力が育つのか。条件は2つです。

  • 全身運動であること。走る・跳ぶ・登る・転がる・バランスをとる・支える。多様な動きで、定位・反応・識別・バランス・変換を全部使う。
  • 自分で判断する場面があること。決められた型の反復ではなく、「この高さから跳べるか」「どのルートで越えるか」を自分で決める運動。

型を反復するだけの運動は、体は鍛えられても「判断」は育ちません。逆に、判断だけあって全身を使わない運動も足りません。両方を同時に満たす運動は、実はそれほど多くありません。

子どもたちが四つ足歩きで体幹を鍛えるウォーミングアップ
全身運動×自分で判断する。四つ足歩き
07 ── PARKOUR

その条件を満たすのが、
パルクール

パルクールは、走る・跳ぶ・登る・着地する・転がる・バランスをとる動きを組み合わせて環境を移動する運動です。全身運動であること、そして「目の前の障害物をどう越えるか」を毎回自分で判断すること。2つの条件を、1つの運動で満たします。

そして、パルクールの文化そのものが「危険を管理する」ことを中心に置いています。自分の力量を見極めて挑戦するかどうかを決める、着地や受け身で体を守る、怖いときは段階を戻す。教室で毎週やっているのは、まさに「できるか・やっていいか」の判断練習です。

ジャンプの距離を自分で判断して跳ぶ子どもたち
この距離を跳べるか。毎回、自分で判断してから跳ぶ
08 ── NOT SERIOUSLY

本気でやらなくても、
この力は育つ

「パルクールを本気でやらせたいわけではない」という方がほとんどだと思います。それで十分です。週1回、1時間、遊びの感覚で。それだけで、「体で判断する」経験は毎週積み重なります。バク転ができる必要も、大会に出る必要もありません。

AREA BeMoには、テストのないアスレチッククラス(4〜12歳)もあります。技術の習得より、のびのび体を動かして判断の経験を積みたい子には、こちらが合います。通常クラスでも、順位や競争はありません。

まずは1回、体を動かしてみる。
体験レッスン 3,000円(当日現金)

大阪・八尾のAREA BeMo。3歳6ヶ月から。公式LINEで年齢と希望日を送るだけ。保護者の見学OK。

09 ── FIRST STEP

今できる、
シンプルな一歩

  1. 01
    「危ないからやめなさい」を、少し減らす

    明らかに危険な場面以外は、「どう思う?」と聞いてみる。子どもが自分で判断する機会を作る。

  2. 02
    公園の遊具を「全部」使わせる

    登る・ぶら下がる・くぐる・跳び降りる。多様な動きと、「これはできる」の判断経験。

  3. 03
    全身運動×判断の習い事を、体験してみる

    週1回で十分。本気でなくていい。「体で判断する」経験を積める場所を、一度見てみる。

将来困らないために今できることは、驚くほどシンプルです。特別な才能も、高い月謝も、毎日の練習もいりません。「自分の体で判断する経験」を、子どものうちに積ませること。それだけです。

講師が膝をついて子どもたちに動きを教える様子
講師が目線を合わせて教える
FAQ ── よくある質問

運動神経と将来について、
よくある質問。

運動が苦手な子は、将来必ず困りますか?
「苦手」と「危険を察知できない」は別です。運動が苦手でも、自分の体を把握して判断できる感覚は育てられます。むしろ苦手な子ほど、判断力が身を守ります。
何歳までに始めればいいですか?
早いほど「楽に」育ちますが、小学生のうちなら十分間に合います。高学年からでも、多様な動きと判断の経験は積めます。
サッカーや水泳では育ちませんか?
育つ部分もあります。ただ、型の反復が中心の運動は「判断」の経験が少なくなりがちです。全身運動と自分で判断する場面が両方あるかどうかで見てください。
パルクールは危険ではないですか?
教室ではマットを備えた施設で、着地と受け身から段階的に進めます。「危険を管理する力」を育てるスポーツなので、無理をしない判断そのものを練習します。
本気でやらないと意味がないですか?
週1回、遊びの感覚で十分です。判断の経験は毎週積み重なります。テストのないアスレチッククラスもあります。
家でできることはありますか?
「危ないからやめなさい」を少し減らして「どう思う?」と聞く。公園の遊具を全部使う。この2つだけでも判断の経験は増えます。
体験レッスンはありますか?
AREA BeMoの体験は3,000円(当日現金)。公式LINEで年齢と希望日を送るだけです。保護者の見学もできます。
何歳から通えますか?
3歳6ヶ月のちびっこクラスから。小学生は通常クラスかアスレチッククラス、13歳以上は大人クラスもあります。
TRIAL LESSON ── AREA BeMo 八尾
3,000

お支払いは当日、現金にて。動きやすい服装・室内シューズ・飲み物をご持参ください。保護者の見学OK。

執筆: NPO法人BeMo Plusスポーツクラブ 講師陣(全員パルクール・アクロバットの実践経験者) / 講師紹介 / 大阪府八尾市宮町6丁目2-27 / 近鉄久宝寺口駅 徒歩10分 / AREA BeMo トップページ

AREA BeMo 八尾
体験レッスン 3,000円
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